第16回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

今回はなんと、某大手テレビ局の取材が入りました・・・。今や日本だけでなく世界でも注目されてきている「がん哲学外来 メディカル・カフェ」の存在。時代的必要ですね。素晴らしいですね!メディカル・カフェでは、「医療のはざま」を少しでもうめる働きです。薬では届かない所に「ことばの処方箋」で悩みが解消されていくこのメディカル・カフェに毎回遠近から多くの方が駆けつけてくださいます。遠くは茨城や小田原などからわざわざ来て下さる新しい方も毎回のようにおられます・・・。『その方々の心が元気ななったら、「サマリアの女」のように「喜びを伝える人」に変えられ、各地でメディカル・カフェが増えていくのだろうな』と思いながら感謝のうちに過ごさせて頂きました。実際に、この働きが各種メディアで大きく報道されていることもあり、確実に各地に拡がり、実を結んでいますね。

DSCF1114

さて、今月の「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」の樋野語録をおすそ分けさせて頂きます☆

☆「危機の中でも使命をもって生きて行けるように今から準備せよ」
☆「先人たちの言葉から学ぶ」
☆「新渡戸菊(ニトベギク)キックオフシンポジウム」
☆「札幌独立キリスト教会(内村、新渡戸が2期生の時に1期生と一緒につくった)」
   『がん哲学の源流 内村鑑三と新渡戸稲造』」
  「訳が分からないのが良い」
☆「人間は説得させるものではなく、気にさせるもの」
☆「内村(無教会)や新渡戸(クエーカー派)はクリスチャン」
☆「友達に自信をもって『この人の本を読んだら良いですよ』と言える本がありますか?」
☆「小学校の子にも内村・新渡戸の本を読むように勧める」by 樋野先生
☆「こころにみことばの処方箋」
      世界一のベストセラー「聖書」のことばと世界に広がる「がん哲学」
☆「今後のがん教育の在り方(小・中・高)。文科省の閣議決定」
      がんの知識ではなく、心の姿勢。
      本当は「メディカル・カフェ」に来て、小学生も一緒にお茶を飲めばよい。
      何も言わなくても良い。お茶飲むだけで良い。いつか役に立つ。
      ほとんどの子はがんを知ってる。口に出さないだけ。がん患者家族や身近にいる。
      大人が思っている以上に、「さりげなく」知ってる。
      全力を尽くしている所を子どもに見せる。
☆「どんな状況でも耐えている姿を見るのは大切。」
      忍耐は品性をうみ、品性は希望をうむ。
☆「墓に行くのは良い」
      多磨霊園には、新渡戸、内村、矢内原、南原の墓がある。
☆「人知を超えた出会い~先人の会話を立ち聞き」
      生きる基軸を求められている。
☆「偉い人間の共通項は何もかも自分でせず、一歩も二歩も人に譲って、人の意思に適うようにする」
☆「人生は競争でない」
☆「全力で尽くしているならば、時が来れば逆境から浮かび上がる」
☆「あなたはどこにいますか?」
    「私はここにいます。私を遣わしてください(まさに使命)」
☆「Union is Power」by 新渡戸稲造
☆「病気であっても病人でない社会をつくる一つのモデルが、『がん哲学外来 メディカル・かフェ』」
☆人間は「多様性の統一」
☆「生命現象から語る世界平和の具象的イメージ」
   組織・ 臓器は200種類 国の数程 
☆「新渡戸稲造とがん哲学 日本肝臓論」
      訳の分からない言葉だが、気になり、頭にインプットされる。
      肝臓の特徴5つ
          ①正常な時にはおとなしくしている。ごちゃごちゃ言わない。
          ②再生能力抜群。3分の2切っても2週間で再生する。
          ③異物に寛大。
          ④解毒代謝作用。
          ⑤血中の蛋白質の80%は肝臓で作られている
☆「生命現象は、健康な時にはそれぞれの臓器に無関心」
「何かが起こった時に関心を持つ」
☆「あいまいなことをあいまいに答えるのが科学的:わかりません」
☆「あいまいなグレーゾーンを語るには愛しかない」
      父を亡くして苦しんでいた矢内原が、内村に相談したら「私も分かりません」とこたえたが、矢内原はそれで悩みは解消された(納得した)。
☆「何を言うかではなく、誰が言ったか」
     『誰が言ったか』と言う人物になるのが難しい。
☆「どんなに不条理でも「解決」ではなく「解消」はできる」
☆「悩みは出会い(交流によって)によって解消する」
      一人で閉じこもっても解消できない。本を読むのは良い。
☆「自分より困った人に、自分の役割をプレゼントする」
       自分が一番困っていると思ったら解消しない。
   自分が犠牲になっても心が豊かになる。
☆「継続するのと、継続する人が豊かになる」
   継続には大変な努力がいるが、思い出づくり。将来いつか役に立つ。
☆「役割意識」
      スタッフをすることは良い。
      メディカル・カフェで学んだことを家、職場でその経験を生かす。
☆「教育は全てのことを忘れた後に残るもの」風貌など
☆「どんな人にも、必ず苦しい時とうれしい時がある。学びが必要。」
☆「苦しい時に思い出せる出会い」
☆新渡戸のことを賀川豊彦は「大きかったね、その輪郭は。すっきりしていたね、その肌合いは。」「武士道に世界魂を注入した、その気魂は日本の島に容れるには少し大きすぎたね。年が立つとともに彼の名前は花園の如く日本に愛せられるであろう。日本人中の日本人よ。」

と言った。
☆「明治以降新渡戸に勝る人間はいない」 by 樋野先生

 小

そしてカフェタイム☆どのテーブルも穏やかなぬくもりのある空気が漂っていました。どのテーブルもほぼ初対面同士なのにすごいですね。参加者の声の中からお分かちしますと
☆「一言では言えないぐらい様々な話ができました」
☆「本屋で一冊の樋野先生の本に出会い遠方から来て下さった方がおられて感動しました」  
☆「本の一行。この一行があったから今日ここに来ました」
☆「苦しみを共鳴できたことがうれしかったです」
☆「『そうです』と相槌を打てる幸せ。ここには他の場所ではない喜びがあります。」
☆「耐え忍んだ時に練られる品性の完成を根差して・・・」
☆「この場があり、新しい人も毎回のように加わって下さる貴重な時に感謝します」
☆「『いざ“がん”になったらどう受け止めたらいいか?」などざっくばらんに意見交換できました」      など

 DSCF1115

そして、樋野先生の後半の講話も感動しました。
☆「ソクラテスの名言~雷が鳴った後には雨が降るものである(悪妻について)」
☆「苦しい時にも、嫌な時にも『思いがけない』光が入ってくるように、心は開いておきたいものである」 by 新渡戸稲造
☆「もしかするとこの時のため」
☆「不連続の連続」
  「階段を上った、自分の身長が伸びた=成長」
☆「空っぽの器を用意する!」
  水を既に入れていては入らない。
  底に穴が開いていてもダメ。
  空っぽになると他人のことが受け入れられる。
☆「生きているうちに『偉い』と言われる人も、死んでから『偉い』と言われる人もいる。」
☆「ほっとけ症候群」 いのちに別状がない事が多い。
  先入観で人と接することがなくなる。
☆「人間は存在そのものが重要。評価したらダメ。」
☆「変に好きになろうとするから苦しい。愛はことさらおこすなかれ。」
      本当に愛したい時に愛すればよい。中途半端にするからダメ。
☆「暇になるのは大切なこと。人類の生命現象は暇。」
      忙しくしていたら病気になる。
      各々に与えられた「暇」がある。人と比較したらダメ。
      自分に与えられた使命が分かる。
☆「嫌な人間と接するときには30秒間黙って深刻そうにお茶を飲む」
      30秒間怒りが遅くなる。 
     相手に『無視された』と思わせたらダメ。
☆「3日で習慣になる。習慣は苦痛でない。」
    「良い習慣を身につける」
☆「良い習慣を身につけるには、人生良い先生か、良い友か、良い本(一人になっても読める)に出会う」
☆「寂しさは人が去っていくこと・・・」
☆「30m離れて見守ってくれる人がいる幸い」
      誰かが関心をもってくれているという実感
      温かい他人はいる。誰かが関心をもってくれている。
☆「最後まで見捨てない人がいる~Jesus」
☆「明日死んでも今日この花に水をやる」
☆「不条理な世界に住んでいるが、『思いがけない光』が来る」

 

 

本当に素晴らしかったです!
この素晴らしい時が来年も継続されることが決定されました!!!
2016medicalcafeyodobashi

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます☆本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

ご多忙の樋野先生の霊心体が守られますように。来月も期待致します!!!

DSC_0240

 

次回は、11月29日(日)13:30~16:00です。ご期待ください!
個人面談も3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。

 ※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

ちなみに、「一般社団法人 がん哲学外来」のHPにも今後の予定が毎月アップされる予定です☆

 

※淀橋教会への行き方は こちら

 

 

さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
淀橋の近くでおこなわれる予定で樋野先生がご紹介してくださたったものをアップします。
☆「新渡戸記念中野総合病院(10月1日~)」開所記念講演
      中野サンプラザ 13階「コスモルーム」
      11月23日(月・祝)9:30~12:30
     講演Ⅰ 新渡戸稲造~世界に示した紳士道~
          藤井 茂先生(一般財団法人 新渡戸基金事務局長兼常務理事
   講演Ⅱ 現代(いま)を生かす新渡戸稲造の精神(こころ)
                     ~いと小さき者と共に生きた国際人~
         湊 晶子先生(広島女学院院長・広島女学院大学学長)
 講演Ⅲ 新渡戸稲造の先見性~馬を下りて花を見る医療~
         樋野興夫先生(順天堂大学医学部病理・腫瘍学講座教授)
詳しくは こちら

 

また樋野先生のインタビューが「宅ファイル便」にアップされました。
詳しくは こちら  

 

ますます全世界に向けて発信ですね☆

 

15_08_30 (45)