第50回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

今回、第50回の「メディカル・カフェ@よどばし」が開催されました。一回一回重ねてきたカフェでしたが、本当に多くの出会いがありました。中には天国にいかれた方も複数おられますが、天国でも新渡戸稲造、内村鑑三たちと「カフェ」をされているでしょうか?

台風が心配される中でしたが、天気が回復し、予想を超える人たちが駆けつけてくださいました。超ご多忙の樋野先生も「ひまげな風貌」で語ってくださいました。

それぞれに必要な「言葉の処方箋」をいただけますようにお祈りしてスタート☆

まずは、テーマソング化してる「365日の紙飛行機」の大熱唱で心のフォーミングアップ。

 

   

 

さっそく、前半の言葉の処方箋のおすそわけです。

☆「本物・真実ならば、誰かがやると、誰かが真似する」

 

☆「すごいね!」「不思議だね!」

 

☆「2008年にがん哲学外来を初めて今年で10周年」
     →その前に2007年に新渡戸稲造の「武士道」の読書会を始めて11周年。
  「新渡戸稲造が今生きていたら『がん哲学外来』を始めると思った」のでカフェをスタート。カフェの準備があった。
 →「時が至れば」わかることもある。

 

☆「『逆境』に何かが与えられる」
 →新渡戸稲造は札幌農学校の教授の時、37歳で鬱的になる
  一年は日本で、一年はアメリカで保養した。
  保養している時に書いたのが「武士道」。
 →「逆境で何をやるのか」が重要。

 

☆「人生には逆境も順境もない」 by 新渡戸稲造

 

☆「樋野先生の小学校の卒業式で来賓が『Boys be ambitious』」
 →生まれ育ったところは、無医村。小学校、中学校廃校。60%空き家。
  小さな村だから言えた。
 →その時にはわからなくても、将来何かの時に思い出す。

 

☆「明治以降、新渡戸稲造先生に優る人物はない」 by 南原繁(元東大総長)
 →札幌農学校二期生の内村鑑三、新渡戸稲造

 

☆「にもかかわらずやると良き訪れが来る」
 →人生何が良いかどうかわからない。

 

☆「寝る前に、将来自分が専門とする分野以外の本を30分間読む習慣をつける」
 →暗記したものを脳の引き出しから出して『言葉の処方箋』

 

☆「病理学は正常細胞とがん細胞を30秒で診断する」
 →風貌を見て心まで読む

 

☆「がん哲学外来はカルテもコンピューターも使わずにお茶を飲むだけ」
 →何を話すか言うだけ
 →自分が学んだことを言う

 

☆「存在自体に価値があるから悩む必要がない」
 →人が何か言ってきても、ほっとけ。気にするな。
 →心が豊かになる
 →生きるのは大変

 

☆「水流に逆らって泳ぐ魚になる」
 →一生懸命に無邪気に生きてる。
 →「人生大変だ」と言ってない

 

☆「訳が分からないことを本気でやる人物になる」
 →「何のために生まれて来たか?」知るべし

 

☆「病理解剖、死体解剖」
 →人と比較しなくなる

 

☆「生後2時間の子の解剖もある・・・」
 →「何のために生まれて来たのか?」その時に分からなくても、数十年たって気づくこともある。使命。

 

☆「もしかするとこの時のため」

 

 

続きまして対談の訓練でもあるお茶タイムと、樋野先生との個人面談タイム!対話の訓練の時です。
参加者の声を後で聞いてみました。

 

☆「初めて参加しました。出会いに感謝します。」

 

☆「全員、がん患者のテーブルでした。普段話せないことを話せてすごくよかったです」

 

☆「医療の選択の話で盛り上がりました」

 

☆「一人の存在がどれほど大きな影響を与えるかを分かちあうことが出来感謝でした」

 

☆「抗がん治療の話を共に分かち合うことが出来ました。」

 

☆「自分の死に関して思う所があり参加しました。」

 

☆「4周年記念の時に作成したファイルを担当医に渡すと、『そうだよな。そうだよな。』とうなずいてくださいました」

 

☆「樋野先生と面談で来て本当に良かったです」

 

☆「同じテーブルで樋野先生との面談を受けられた方のビフォーアフターが全く表情が違ってびっくりしました」

 

などなど

  

 

そして、後半の樋野先生の講和もお分かちさせていただきます。

 

☆「暇は人間の幅しかない」
 →太陽の光が差し込む
 →ひまは人間の幅しかない。
 →一人の人間がいるだけで「隙間」を埋められる  
 →本当の懸け橋

 

☆「わたしはちびた鉛筆です」  by マザー・テレサ
 →自分に与えられた紙に、ちびた鉛筆で書くのが、人生
 →人にプレゼントとして自分に与える

 

☆「気にすることなくやり続けなさい」 by マザー・テレサ
 →シスターたちが悪口を言われたときに、彼女がシスターたちに言った言葉。
 →何かをやろうとするときに必ず邪魔をする人がいる。

 

☆「クウォーター主義」
 →全員が賛成することは人に任せればよい。譲るだけ譲ると暇になる。
 →100人中、25人が「良いね」。50人の人は3年後に「良いね」。
  25人はいつまでたっても「わからない」というようなことをやる。
 →イギリス
 →日本はフェイスブック症候群

 

☆「その場では半分ぐらいは『良いね』、半分が『訳が分からないね』」というようなことをする」
 →新渡戸稲造の授業を聞いて「良いね」と言った人の中に、南原繁、矢内原忠雄がいる。
   新渡戸は地平線の先を見て語っていた。

 

 
☆「教育とはすべてのものを忘れた後に残るもの」

 

☆「新渡戸先生は私一人のために話された」 by 矢内原忠雄
 →矢内原忠雄の第一高等学校の学生時代、千人の前での新渡戸の講和

 

☆「本郷通り(第一高等学校、東大前)にカフェを開きたい」  by 矢内原忠雄
 →矢内原は東大の総長を退職するときの夢
 →胃がんで夢果たせずに天に凱旋
 →新渡戸が第一高等学校の校長の時に木曜日の午後に、「悩める学生は、校長室は敷居が高いから」と言って第一高等学校の近くに家を借りてカフェを開いた。いつも30人ぐらいの学生がいたが、その中に矢内原忠雄がいた。
 →敷居の低い場所を提供するのがカフェ

 

☆「訳が分からなのが良い」
 →19歳から樋野先生は訳の分からない話を聞き、人に話せるようになった。
 →「後ろから背中をおされている感じ」

 

☆「それぞれにその人にしかできないことが与えられている」
 →比較・競争(日本人特有の悩み)しなくなる。

 

  

 

いかがでしたか?
お一人お一人、それぞれにぴったりのことばの処方箋が処方されたことでしょう。
希望、喜び、勇気、平安、癒し・・・を毎月受け取れることを感謝しつつ来月に期待です!
樋野先生の健康も、働きもますます豊かに祝されますように!
お一人お一人が、生きる意味や使命に気づき、喜びのうちに生涯を最期の一息まで大きな愛を込めて進んで行けますように☆

 

さて、次回は「9月2日(日)13時半~16時」です。
もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆

 

さて、2018年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。

※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。

 

※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。 

 

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

 

  

 

さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

 

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

 

様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

こころにみことばの処方箋 世界に広がる「がん哲学」      51-SVP5R6aL._SX330_BO1,204,203,200_

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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。

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とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!

 

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

 

※2018年の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

 

 

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。

現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!