第51回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

祝 日本癌学会の「長与賞」受賞 & 日本対がん協会の「朝日がん大賞」受賞

朝日新聞でも掲載されていましたが、樋野先生が生涯をかけてうちこんでおられるお働きが社会でも評価されました。すごいですね!そのような樋野先生から直接お話を伺えることを感謝しつつ、今回は、5年目、51回目のカフェでした。雨の中どれだけの方が来て下さるのか少々不安でしたが、スタッフ一同「“からっぽの器”を用意するだけ」という思いで一致し、小さなことに大きな愛をこめてなすべきことをさせて頂きました。会場は満員で、スタッフ達は、部屋の外から樋野先生の話を伺うこととなりました。実に感謝でした。

初めての方も多数交えて、恒例の「365日の紙飛行機」からスタート。
先日、ある方から「職場の若い方とカラオケに行ったときに何を歌えばよいのかわからなかったけど『365日の紙飛行機』」だけは歌えました!」とのうれしい話を伺いました。

 

    

 

 

では、早速、樋野先生の前半の講話をお分かちさせて頂きます。

 

☆「大雨が降ったり、40度ぐらいで暑かったり、大変な季節ですね。」

 

☆「人生の目的を理解することは、自分の生きる目的を理解することだ」
                    by 新渡戸稲造

 

☆「努力は進歩の要件だ」
 →小さなことに大きな愛を込めて全力を尽くす

 

☆「小さなことに大きな愛を込める」 
 →ハイジの実写を見て

 

☆「ヘレンケラー」
 →ヘレンケラーを支えたサリバン先生
 →サリバン先生を通した「いのちの言葉」の出会いで、生物的な目は見え
  なかったが、人生の目が開けた。

 

☆「私は一人の人間に過ぎないが、一人の人間である。何もかもができるわけではないが、何かはできる」 
                      by ヘレンケラー
 →できることを拒まない
 →簡単に「できない」と言わない

 

☆「気にすることなくやり遂げなさい」 by マザー・テレサ

 

☆「涙と共にパンを食べたものでなければ人生の味はわからない」by ゲーテ
 →ゲーテの作品は、自己形成小説。自分をいかに磨いたか。

 

☆「継続は大切〜胆力を磨く〜コミットする」
 →あまり頻繁だと忙しい。
 →2ヶ月、3ヶ月は空き過ぎ。
 →1ヶ月に1回がちょうど良い。
  手帳に予定が書ける。定期的に継続的に。
 →雨が降ろうが台風が来ようが行くことを決める
 →利他的なジョイフルにつながる

 

☆「利己的なハッピーではなく、利己的なジョイフルを求める」
 →自分が犠牲になっても心が豊かになる。訓練。

 

☆「がん哲学外来は個性を引き出すためにやっている」
 →個性を失っている人が多い。

 

☆「7千箇所の教会でカフェを」
 →日本にがん患者は530万人。
  日本で1年間にがんになる人は100万人。
  そのうち5年生存率は65%。半分以上は治る。
 →15000人に1箇所。7千箇所必要。

 

☆「カフェのモデルが必要」
 →仲良しグループではなく、見知らぬ人とでも、1時間苦痛にならない訓練。

 

☆「生命現象から具象的に語る」
 →仲良しグループの代表は『がん細胞』
 →正常細胞とのコミュニケーションを排除する。
 →自分と異なる人と接すると大人しくなる。
 →がん細胞に起こることは正常細胞にも起こる。
  「がん細胞」から学ぶのが、「がん哲学外来」。
 →がん細胞に起こることは、人間細胞にも起こる。
 →正常細胞が「がん化」するメカニズム。
 →がん細胞をいかに大人しくするのか

 

☆「純度の高い専門性と社会的包容力をもって語る」
 →人と比較しなくなる。
 →寛容になる。
 →中途半端に人に押し付けるのではなく。
 →自分の考えではなく、真実は世界共通。

 

☆「風貌を見て心を読む」
 →本当に「偉い人」は、ごちゃごちゃしゃべらない。
 →存在だけで周りを感化する=「本物」

 

 

    

その後は、各テーブルでの対話の訓練&樋野先生との個人面談。
毎回のことですが、多くが初めてお話する者同士ですが、5分もすれば、不思議にどのテーブルもかなり盛り上がっております・・・。
参加者の声を何名かに聞いてみました。

☆「4年間カフェをやってきて最高の日でした」

 

☆「2年ぶりに来られた方。前回面談したときに、『あとどこぐらい生きれそうですか?』に、樋野先生は『なんとも言えないな・・・』。そこから始まった戦い。お風呂に入ったときに髪の毛がごそっと抜け、その辛い戦いを通り、今日はお友達を連れてこられた。」

 

☆「がんという同じ病と戦う『同志』として、時々ドライブに行っています。」

 

☆「この4年間にこのカフェに来られた方の中で何人もの方が、亡くなられました。でも、亡くなられた方との「思い出」はそれぞれの心に鮮やかに残っています。また、月に1度顔を合わす中で、病床の上でも・・・このカフェは『出会いを育てていく場』『良き理解者が与えられる場でもあるなあと』思います。」

 

☆「来て良かったです。色々とお話ができ、お話を聞けました。また会いましょう!」

 

☆「 2人に1人が『がん』になる時代。自分もいつがんになるかわからないので、将来に備えて初参加しました。」

 

☆「死に備えた『生き方』を語り合いました」

 

などなど

すごいですね!

 

  

 

さて、後半の樋野語録です。

☆「冗談を本気でやる人物になる〜胆力がつく」

 

☆「存在自体が周囲を明るくする人になる」
  →爆笑症候群

 

☆「楽観的に物事を考える人になる」
→爆睡症候群

 

☆「自分の問題をユーモアに語る」
  →気がかり症候群

☆「もしかすると、この時のため」
 →覚悟
 →使命に生きる

 

☆「自分の命より大切なものがある」
 →結果には無頓着になる
 →自己放棄

 

☆「ちびた鉛筆で、無邪気に書く」
 →逆境も順境もない

 

☆「犬の散歩」
 →無邪気で一生懸命
    →周りから見ると微笑ましい

 

☆「生きている魚は、水流に逆らって泳ぐ」
 →水流と共に流れているのは死んでいる魚

 

☆「1週遅れの先頭の責務」
 →先頭(生まれる時)かビリ(死ぬ時)かは、分からない
 →「人生の目的は品性の完成」

 

☆「樋野先生のカラオケ・・・」
 →渡哲也の「くちなしの花」、杉良太郎の「すきま風」、
        フランク永井「おまえに」
 →冗談か本気かわからない
 →「人生は思い出作り〜意識的にやる」

 

 

☆「人間の魅力は意外性にある〜胆力」

 

☆「気にするな」
 →がん患者の悩みの3分の2は「人間関係」についての悩み。
 →人との比較・競争で人間は悩む。
 →トイレに「ほっとけ、きにするな」と書いて貼っておく。
 →1日に何のことで悩んだか書いてみると良い。
  たいしたことで悩んでないことが多い。

 

☆「やるだけのことはやって、後はそっと心配する」

 

☆「自分のことで悩むな」
 →順境も逆境もない
 →人生は与えられたもの(プレゼント)
 →自分のものだと思うから悩む。

 

☆「人間は必ず死ぬ」
 →死に対して悩むな
 →人間は死に気づかない生物。
  どんな人もあと20年生きると思っている。

 

☆「アダムとイブ」
 →神が言われたことに付加と削除をした。(がん化)

 

☆「人間は、生きて120年」
 →アダムとイブは900年生きた。
 →ノアは400年。ノアの洪水から寿命が縮まった。
 →モーセから120年。

 

☆「何のために生まれてきたのか?」
 →存在自体に価値があるから、使命を知り、使命に生きる。
 →皆全員違う。個性。
 →自分で意識的に一歩外に出て自分の価値を探しに行く。
  歯を食いしばって。習慣をつける。

 

☆「歯を食いしばって人を褒める」
 →人を非難したらダメ
 →深刻な顔をして「すごいね」&下を見てお茶
 →ごちゃごちゃ言ったらダメ
 →人に付け込まれない「顔」になる

 

☆「ユーモア」
 →あなたをもっと

 

☆「日本人に欠けるセンスオブプロポーション」 by 新渡戸稲造
 →大切なことは大切に、どうでも良いことはどうでも良いと言えるセンス
 →優先順がつけられるようになると悩まない
 →「これしかない」と言える人生

 

☆「これしかない」 by 夏目漱石
 →あれもこれもでなく

 

 

  

 

どうでしたか?すごいですね!

 

きっと、今にぴったりの言葉の処方箋を頂けたことでしょう!

 

さて、次回は「10月11日(木)13時半~16時」です。
もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆

 

さて、2018年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。

 

※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。

 

※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。 

 

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

 

 

さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

 

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

 

様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

こころにみことばの処方箋 世界に広がる「がん哲学」      51-SVP5R6aL._SX330_BO1,204,203,200_

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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。

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とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!

 

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

 

※2018年の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

 

 

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。

現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!