第67回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

今回も、心新たにスタッフ一同、皆様がそれぞれに「『飛んでみよう』と思えるような出会いの場」としてお過ごしいただけるように願いつつ底の抜けない空っぽの器をご用意させて頂きました。

寒い中でしたが、東西南北、近くから遠くからの参加者が与えられました。
初めての参加者の方から「ほっこり、楽しく、そして 確かな真実・・・いろいろ学び、感じ、そして元気も頂きました。感謝いたします。」等の感想も頂きました。

一方で、参加したくてもこの寒さの中、外出することができない方も複数おられましたので、今回もカフェの様子をダイジェストでまとめてみました。

 

 

 

まずは、いつものように「365日の紙飛行機」を大熱唱。

そして樋野語録前半。

☆「2014年~67回目のよどばしカフェ」
 ⇒継続は大切


☆「3月20日に駒ケ根(長野県)」


☆「病気であっても病人でない」
 ⇒このような社会をつくるためにがん哲学外来を始めた
 ⇒病気は誰にでも起こりうる。病人が自分で思うこと。
 ⇒病気も単なる個性


☆「今の時代80歳過ぎると日本では」
 ⇒2人に1人はがん。3人に1人は認知症。
 ⇒生きるということが「がん化」への道


☆「人間の寿命は120歳」
 ⇒アダム930歳、ノア950歳、アブラハム175歳、モーセ120歳


☆「文科省のがん教育~がん哲学のレッスン」
 ⇒柳田邦男先生が帯(推薦)を書いた
  毎年100万人以上が、がん。この時代によりよく生きるには、がんに対する考え方と、人生観の180度転換が必要。円熟した樋野語録の数々はその転換の道標だ。

 


 

☆「樋野先生の授業は、日本の大学生はほとんど寝るが、小学生は一人も寝ない」
 ⇒同じスライドを使っている
 ⇒日本の課題(日本特有)
 ⇒ビジョンとドリームがなくなっている


☆「何事も『嫌』と言わない人物になる」
 ⇒間断なき努力は進歩の要件


☆「自分の力が人に役立つと思うときには進んでやれ」 by 新渡戸稲造


☆「人の欠点を指摘する必要はない。人の過ちを語るに足りぬ」 by 新渡戸稲造


☆「理由があっても腹を立てぬこそ、非凡の人。」 by 新渡戸稲造
 ⇒理由があっても腹を立てない人物になる
 ⇒正論より配慮が必要


☆「威厳は優しき声にあらわれる」 by 新渡戸稲造


☆「心がけにより、逆境も順境とされる」
 ⇒順境も逆境もない
 ⇒自分のことで悩むな
 ⇒存在自体に価値がある


☆「識別する能力に多くの日本人は欠けている」

 

☆30代は、人に言われたことを、がむしゃらにやれ!
 40代は、自分の好きなことに、専念せよ!
 50代になったら、人の面倒を見よ!
 60代になっても、自分のことしか考えていなかったら、恥と思え!


☆「2000年に『新渡戸稲造武士道100周年』」 国連大学で
 ⇒時の検事総長と2人で4年間毎年シンポジウムをやった。
 ⇒病理学者の樋野先生が外に出るようになったきっかけ
 ⇒2002年新渡戸稲造生誕140周年
  2003年新渡戸稲造没70周年 「われ新渡戸稲造とならん」
  2004年新渡戸稲造5千円札さよならシンポジウム


☆「もしかしたらこのときのため」
 ⇒その時には気づかなかったが、20年30年してから気づくときがある。


☆「人生は不連続の連続」
 ⇒階段を上る如く。自分の身長が伸びたと思う。

 
☆「伊香保温泉で新渡戸稲造が保養した」
 ⇒札幌農学校の先生の時に鬱的なり、一年間日本で保養し、もう一年はアメリカで保養(「武士道」できる)。
 ⇒365段の階段。


☆「良き出会いがあれば実を結ぶ」

 

 

 

その後、個人面談(4人)&テーブルトークタイムでした。感想を聞いてみました。

 

☆「初めての方お二人と、何度か御会いしてるけれど話したことのない方と同じテーブルでしたが、樋野先生のお話で盛り上がりました。」


☆「初めての参加でしたが面談をして頂けて感謝でした。予想以上に温かい先生でした。」


☆「初対面でしたが色々と話題が広がって充実した時間でした」

 

 

樋野先生の後半の講話は、まず会場からの3つの質問に答えて頂きました。


質問➀
私たち自身が夢を見いだせない時、希望を持ちたくても、どうしても希望が持てない時の心の持ち用。
 ⇒夢は追いかけると去っていく。夢は持ち続けるもの。
 ⇒夢を持ち続けると、境遇に関わらず、いつか向こうから近づいてくる。
  夢は実現しようとしなかろうと持ち続ける。

 

質問②
家族の中に引きこもっている人がいて、本人が自信がなく希望を見いだせない時で、かつ、家族もどうしたらいいのかわからないときに、どのように引きこもってる家族に接したらいいのか?また、どのように助けを求めたら良いのか?「引きこもり」というだけでは、「介護ヘルパー」などの制度は利用できないし、本人や家族を受け止めてくれるところはあるかどうか?
 ⇒「駒ケ根パノラマ愛の家」などで環境を変える。
 ⇒何を言ったかではなく、誰が言ったか。出会い。
  同じことを言っても「〇〇さんに言われると腹が立った。△△さんに言われたら慰められた」と違う。 
 ⇒がん哲学外来には、引きこもりの子も来る。
  何の解決もないが、悩みが解消する。解決と解消の違い。
  役割、能力、個性を引き出す。
  個性を引き出されると何かをやるようになる。
 著書「楕円形の心」の4つの挿絵は、絵の好きな小学生が描いた。
 ⇒いつもは人からバカにされたり悩んだりしていても、個性を引き出されると喜ぶ。
  この原点は「赤鼻のトナカイ」  サンタが見いだし役割を与えると喜んだ
 ⇒自分の個性を引き出してくれる人物との出会い!人生は出会い。
  「本物の人」は、どんな人の個性も引き出す。
  「もしかしたらこの時のため」
 ⇒「ひきこもり」であろうと何であろうと「存在自体に価値がある(個性がある)」。

 


質問③
このような「ひきこもり」の本人と家族の悩みを先生から発信して頂くことはできないか?
私たちが発信してもなかなか届かないけど、樋野先生が発信して頂けると社会に届くのではないか?樋野先生がいつもおっしゃてる「何を言ったかではなく、誰がいったのかが大切」なので。

 

 

☆「『駒ケ根パノラマ愛の家@メディカル・カフェ』開所式~3月20日」
 ⇒靴(くつ)のひもを締めて外に出て行ったドラえもん。
  外に出たら誰かが助けてくれる。
  家に閉じこもっていたらダメ。
  意識的に外に出る。


☆「ビジョンが明確だとついてくる~桃太郎」 
  ⇒いい加減だと思ったらついてこない。
  ⇒犬猿の仲を一つの目標に向かって進めた。
  ⇒ビジョンが明確でないとバラバラになる


☆「愛情豊かな老夫婦に育てられると大成する」
 ⇒愛情豊かな人物に接するとどんな人も慰められる。


☆「子供のころの樋野先生の隣のおばあさん」
 ⇒樋野先生のお母さんが学校の呼び出しに、何度も介護中の祖父を(血縁関係のない)隣のおばあさんに頼んで行った。
  そのおばあさんが、樋野先生のお母さんに「大丈夫だよ。この子は大きくなったら偉くなるから」といつも言っていた。(樋野先生の思い出)
 ⇒悪い人間になれない・・・教育。
 ⇒自分の身の回りに誰かが助けてくれる。
 ⇒冷たい親族に悩み、温かい他人を求めている多くの日本人。


☆「心と心が向いていない~拒食症の子」
 ⇒お父さんが人前で泣く姿を初めて見た。
  お父さんがマイナスに見えた。
  自分もマイナスに見えた。
 ⇒「マイナス」×「マイナス」=「プラス」


☆「マイナス」×「マイナス」=「プラス」
 ⇒「プラス」×「プラス」=「プラス」
  元気な人は元気な人に接したがる。
 ⇒「プラス」×「マイナス」=「マイナス」
  プラスの人はマイナスの人を避けている
 ⇒「マイナス」×「プラス」=「マイナス」
  マイナスの人はプラスの人にあっても慰められていない。
 ⇒「マイナス」×「マイナス」=「プラス」
  自分よりも困った人を探しに行く。
  自分よりも困った人は必ず目の前にいる。
  ちょっと寄り添っただけで心が豊かになる。
  そのための「がん哲学外来」。
  自分より困った人と同じテーブルに座ってお茶を飲むだけ。
 

☆「良い風貌~チャウチャウ犬~ハイジ」
 ⇒1時間しゃべろうが黙ってようが苦痛にならない人間になる。
 ⇒自分の顔が人を嫌にしているかどうか気づく
 ⇒チャウチャウ犬は一生懸命生きているが、周りから見るとほほえましい。

 
☆「無邪気に、喜んで、小さなことに、大きな愛をこめる~ハイジ」
 ⇒人に文句を言われても、人を傷つけたり文句言ったりしていない
 ⇒自己形成小説(ハイジ、クララ)
 ⇒ヨハンナ・シュピリーがこよなく敬愛した作家はゲーテ
 ⇒ゲーテ「涙と共にパンを食べた者でなければ、人生の味は分からない」

 

 

寒い雨の中でしたが、樋野先生を通して心がほぐれる話を伺え、各テーブルでの分かち合いを祝して頂きて心から感謝申し上げます。またさらなる一ヶ月の守りを祈りつつ・・・

 

 

「言葉の処方箋」は、効果満点です!

 

次回は2月27日(木)13:30~16:00です☆

 

もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆

2020年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。

 

 

※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。

※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

 

 

さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

こころにみことばの処方箋 世界に広がる「がん哲学」      51-SVP5R6aL._SX330_BO1,204,203,200_

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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。

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とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

 

※2020年の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。

現在約150カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!